皆さん、こんにちは。
ハタケヤマです。
あの日から7回目の3月11日・・・。
もう7年・・・、まだ7年・・・。
被災地と呼ばれているところから離れていれば離れているほど
忘れている方も多いのではないでしょうか。
復興に向けてがんばっている方の中にもがんばっているが故に忘れているという
方もいらっしゃると思います。
お客様の中には「いつまで震災の事を言っているんだ」という話しをする方もいます。
ただ、この日だけは7年前の出来事を皆さんに思い出してほしいと願います。
大切なものを失ったこと。
絶望と無力感に襲われたこと。
帰宅難民になったこと。
家族と連絡が取れなくて不安になったこと・・・。
出展:一般社団法人協働プラットフォーム
東日本大震災で亡くなった方(日本全体)・・・
15,894人(2017年9月8日現在 警察庁発表)
行方不明の方(日本全体)・・・
2,546人(2017年9月8日現在 警察庁発表)
震災関連で亡くなった方(日本全体)・・・
3,591人(2017年3月31日現在 復興庁発表)
そのうち、気仙沼市では
東日本大震災で亡くなった方・・・
1,033人(2017年6月30日現在 気仙沼市役所発表)
行方不明の方・・・
215人(2017年6月30日現在 気仙沼市役所発表)
震災関連で亡くなった方・・・
108人(2017年6月30日現在 気仙沼市役所発表)
多くの方々の命が失われました。
震災を思い出すということが亡くなった方々を思い出し、震災を忘れないということが
亡くなった方々を忘れないということにつながっていくのではないでしょうか。
辛く悲しい出来事があった一方で、人間の強さ、人の心のあたたかさを感じることも
ありました。
自分自身も被災している中で市民のために避難所運営を行なった市役所の職員の方々。
火災の消化活動のために遠くから駆けつけた消防の方々。
行方不明者の捜索や街が混乱しないようにと遠くから駆けつけた警察の方々。
津波の被害のあった場所の片付けや行方不明者の捜索、断水している中での水の供給、
避難所での炊き出し、被災した方へのお風呂の提供等を行なってくれた自衛隊の方々。
出展:一般社団法人協働プラットフォーム
一刻も早く電気の復旧に努めた電力関係の方々。
とにかく現場に行って何かの役に立ちたいと遠く離れた地まで来てくれたボランティアの方々。
隣の街のためにおにぎりをにぎって届けてくれた一関市の方々。
運転免許がないので一関市から歩いてボランティアに来た一関市の高校生達。
被災し大変な中でも気づかいを忘れず、復興に向けて立ち上がった地元の人達。
現地に行って何かしてあげたいけど様々な理由で行くことが出来ず支援物資を
送ったり、募金箱に募金してくれた方々。
異国の地で被災地を想い祈りをささげてくれた方々。
医療関係者の方々や色々な形で復旧作業を行なってくれた方々。
地図でみると小さい日本の小さい地域に多くの方々の想いが集まってきました。
それはどんな暖房器具でも温めることのできない「人の心」を温めるものでした。
あれから7年。
今でも市役所や警察等には他県から応援で多くの方々が手伝いにきてくれています。
気仙沼市に移住してがんばっている若者達がいます。
震災後気仙沼市で数年間仕事をして故郷に帰り、そこで気仙沼市を想い続けている方々が
います。
遠く離れた地で家族と離れ復興工事を行っている方々がいます。
震災後、気仙沼市に何度も足を運んでくれている方々がいます。
その他にも多くの方々が気仙沼市に目を向けてくれています。
まだまだ多くの方々の想いが気仙沼市の人達の心を温めています。
そのことを忘れずに生活していきたいと思います。
先日、震災直後に気仙沼市で作業したという自衛隊の方が御家族をつれて当協会を
訪れました。
当時、自分が作業した場所がどうなったのか見に来たのですが景色が変わってしまい
分からなくなったので場所を教えてほしいとのことでした。
個人的にとても嬉しい出来事でした。
復興に携わった方やボランティアで来た方、その他色々な形で支援してくれた皆様には
ぜひ気仙沼市に再度来てほしいと思います。
そして、その目で確認してほしいです。
あれから7年・・・
あの時のように人に対する感謝の気持ちを持っているか?
あの時のように自分に何ができるか考えているか?
あの時誓ったことは実行できているか?
3月11日が来るたびにあの日の出来事、考えたこと、想いが鮮明によみがえり
自分自身がリセットされる気持ちになります。
最後になりますが、
「忘れないで」、「思い出して」と言ってきましたが、その一方で大切な人やものを失い
「忘れたい」、「思い出したくない」という方もまだまだ多くいらっしゃるという現実もあります。
その事も皆様には知っておいてほしいです。
自分も含めて多くの人達を変えた3月11日。
東日本大震災から7年ということをきっかけに多くの方が防災・減災、有事の際に
どうするかを考えていただければ幸いです。
復興のゴールは遠く、そこまでの道のりや進む速度も違うけど目指すゴールは同じ。
共に歩んでいただけるよう今後ともよろしくお願いいたします。
以上です。