2012年11月24日土曜日

伝統を受け継いでいく・・・(階上観光協会 様)

こんにちは。

「企画員」です。

昨日は階上観光協会様の事務所と塩作り窯のお披露目が

おこなわれました。

今回はその様子をお伝えいたします。


まずは簡単な階上の塩作りの歴史のご説明を・・・(私の知っている範囲ですが・・・)

階上で作られる塩は伊達家のお殿様に献上されるほど上質の塩でした。

その塩づくりの歴史を絶やさないようにするため古くから色々な方の手により

伝統は受け継がれてきました。

震災前は、写真に写っている

遠藤 伊勢治郎さんが中心となって塩作りを

おこない、「塩作り体験」ということで沢山の

子供達に塩作りを教えていました。




しかし・・・


東日本大震災の津波により、遠藤さんはお亡くなりになりました・・・。



遠藤さんの仕事ぶりはセレモニーに出席なさった方々が口々に

「一生懸命だった」というほど、塩作りに情熱を傾けていました。



その遠藤さんの意思を受け継ごうと立ち上がったのが、階上観光協会の辻会長を

はじめとした階上の皆さんです。

(塩作り用の釜戸の製作過程は以前のブログをご覧下さい)


製作についてはまさにゼロからの手探り状態・・・

色々な方の手を借りながら完成し、ついにお披露目です!!





お披露目には沢山のご来賓の方々や

マスコミの方々がいらっしゃいました。







中では神事がおこなわれています。

その後、辻会長の挨拶、感謝状の贈呈、

ご来賓の方々の挨拶と続いていきます。




感謝状は、建物を寄贈していただいた「ワールド・ビジョン・ジャパン」様

工事の施工業者の「千葉木工所 社長千葉和夫」様

観光協会へ土地を寄贈していただいた「畠山仁義」様

塩窯製作協力者「八瀬森の学校 田村会長」

に送られました。





窯への火入れ式の前に

琴平神社の神主さんがお祈り

をおこなっています。






そして、ご来賓の方々により

窯に火が入りました!!







沢山の人に見守られながら

セレモニーは無事終了です。





最後にある方々からお話を伺うことができました。



こちらは畠山仁義さん

今回、土地を提供していただいた方です。

震災前はこの場所で「吹上荘」という名の

民宿を経営なさってました。



セレモニー後、「これで遠藤伊勢治郎さんに恩返しできたかな・・・」

目に涙を浮かべてお話しなさっておりました。




そして中央が遠藤さんの奥様です。

一番近くで遠藤さんの姿を

見守っていた方・・・



「うちのひとの分まで皆さんよろしくお願いしますね」と涙ながらにお話して

くださいました。


皆さんの熱い思いが沢山つまったすばらしいお披露目でした。


来月には早稲田大学の皆さんが塩作り体験に階上を訪れる予定です。

皆さんも気仙沼を訪れた際は、階上岩井崎へぜひ足をお運びくださいませ。




窯作りの中心として

作業をおこなった

高橋さんと佐藤さん






観光協会の仕事の他にも

色々とお忙しい中、ご尽力なさった

辻会長





そして、窯作りから事務仕事まで

大忙しだった

辻 聖矢 君




そして、階上のみなさん、八瀬の田村会長、市観光課の皆様、その他お手伝いの

みなさん

本当にお疲れ様でございました。





階上の塩作り・・・

みなさんの熱い思いと共に

復活です!!



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