2015年3月9日月曜日

瓦礫と被災地と被災者と

おばんでございます。クマちゃんです。

 さて、3回にわたり震災を伝える取り組みを紹介してきました。



気仙沼でも語り部が自身の体験などを通して震災の脅威を伝える取り組みを続けています。

実は、私自身も語り部として話をさせて頂く機会があります。






「今日皆さんに見て頂くのは、瓦礫と被災地と被災者と呼ばれていたものです。」

震災の説明をする時にはこんな切り口で話をする時があります。

 

瓦礫と呼ばれるものは、かつては持ち主に愛されていた所有物が被災したもの。

 

被災地と呼ばれるものは、気仙沼というとても素敵なふる里。

 

被災者と呼ばれるものは、その愛すべきふる里に住む愛すべき人達。

 

わかりやすく伝える為に仕方のない表現だと理解していても、その一括りの言葉に時々寂しいなぁと思う時があります。
だからこそ、この気仙沼に来て頂いた時に「瓦礫と被災地と被災者」と言われているものが、何なのか、どんなに素晴らしいものなのか、知って感じて欲しい。

 
画像は震災直後の気仙沼の様子。震災から数日間、安否確認や避難所への物資を運ぶ為、市内を歩き回りました。今思えば変わり果てたふる里を見て確認したい、そんな思いもあったのかな、とも感じています。

震災の甚大な被害を受けた気仙沼の景色を前に、「観光」と呼ばれる私たちが係わっている仕事は何の意味もない、そんな絶望感を味わった時もありました。

その時からまもなく4年がたとうとしています。

 

被災地として、その切り口でのご来訪だとしても、気仙沼の魅力を感じて頂ける、その機会を頂いたことに日々感謝しながら、観光に携わるものとしてこの地の魅力を伝え続けていきたいと思います。

気仙沼は津波の脅威を乗り越えても住みたいと思う、素晴らしい魅力のある場所です。今後は、その魅力をご紹介したいなぁと思います。

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